■山駈け、滝行、火行ができる寺院
山駈け、滝行、火行は山岳仏教の伝統的な行法である。本格的な修行は大きな危険を伴うため容易には行えないが、ご紹介する寺院では行じやすい季節を選んで一般の人に修行の場を提供している。
ただし、参加するには、いずれも事前の連絡が必要。
山駈け、滝行、火行ができる寺院 >>>
■座禅が行える寺院
禅といえば禅宗専門のような印象を受けるが、実際は釈尊当時から重視された基本的な行法である。幸い現在でも週1回あるいは月1回といった頻度で多くの寺院で参禅することができる。同時に法話も聞くことができるところもある。一般の人が参加しやすいように土曜・日曜あるいは早朝や夕方から夜にかけて行われているところが多いが、寺院によってまちまちなので事前に時間等を問い合わせる必要がある。
座禅が行える寺院 >>>
■写経を学べる寺
現在では筆で文字を書くこと自体が非日常的で、日頃の喧騒を離れて心を落ちつかせてくれる。そうしたなかで写経の人気は高く、非常に多くの寺院でほぼ月一回、写経の指導が実施されている。したがって以下はごく一部の例である。これ以外にも、最寄の寺院に問い合わせれば、ごく身近なところで指導を受けられることだろう。
寺院以外でも、カルチャーセンターなどの多くが写経の講座を設けるようになった。特に人気の高いのが般若心経の写経。わずか一七六文字という短い経文の中に仏教のエッセンスがこめられているためだろう。
カルチャーセンターはいずれも有料であるが、ほぼ週一回と頻度も高く、著名な講師も多いので、手軽に本格的な指導を受けることができる。
写経を学べる寺 >>>
■写仏を学べる寺
仏の画像を描くのが写仏。歴史的に見ると鎌倉期以降、仏教の民衆化、簡略化とともに発展したのが写仏で、大きな金銅の仏像以上に仏の心を表すものとして尊重されてきた。物質ではなく精神の世界の価値を求める宗教において、写仏の行は大きな意味をもつものだろう。寺院では月一回が多い。
写仏を学べる寺 >>>
■茶道を学べる寺
仏教と茶道のかかわりは深い。茶を喫すること自体が心を落ちつけて自己を見つめる仏道修行の一つとされてきた。そうしたなかで、さまざまな行事にともなって催される献茶式がいろいろな様式を生み出してきた。週一回あるいは月一回の茶道教室は多くの寺院が設けている。西大寺の大茶盛りのように特殊なものもある。いずれにせよ、仏前で茶を喫することは茶道の原点に立ち戻る意味を味あわせてくれる。
茶道・茶会の寺 >>>
■華道を学べる寺
仏前の献花は重要な供養の一つである。そこから寺院で華道がはぐくまれてきた。多くの流派の家元が寺院になっているのも、そのためである。以下はそのなかから有名なものだけを選んだ。実際に入門しなくても活花が展示されているのを見るだけでも、華道の精神を学ぶことができる。
華道を学べる寺 >>>
■俳句を学べる寺
わずか十七字の中に世界を取りこむ俳句は、世界でもっとも短い詩といわれている。その精神はいうまでもなく仏教と深いかかわりをもっている。また著名な俳人ゆかりの寺も多く、そうした寺院で俳句教室や句会が催されている。教室は年間を通して行われるが、句会は行事に伴う場合が多い。
俳句を学べる寺 >>>
■尺八を学べる寺
尺八の吹奏によって禅の境地を達成しようとする普化宗、いわゆる虚無僧の伝統を受けつぐ寺では、現在でも尺八の合奏会が催されている。
尺八を学べる寺 >>>
■悉曇・梵字を学べる寺
梵字とは梵語(サンスクリット)を表記するために用いる字体。悉曇は大別してブラーフミーから派生した梵字書体の名称、悉曇の言語的意味(語義)の二つの用法がある。
悉曇教室レポート >>>