ゆ
唯識(ゆいしき)
外界が実在するのは「識」があるからだとする説。しかも、識によって得られた外界は外界そのものではなく、知覚能力の差異、意志や欲望によってゆがめられている、とする。唯心と同じ。
唯仏与仏(ゆいぶつよぶつ)
大乗における究極の悟りの境地は、ただ仏と仏だけが理解しうるもので、凡夫の思議することのできないものである、という意味。法華経の方便品に出てくる語。
融通(ゆうずう)
異なった別々のものが融け合って障害がないこと。両方があいまって完全となる、相即相人と同じ。
喩伽(ゆが)
梵語ヨーガの音写。ある目的のために意識を制御し心を統一させる修行の方法。瞑想によって寂静の神秘的な境地に入り、絶対者(仏)との合一を実現させることが目的。仏と行者の身口意が相応。