【寺院名】塔世山 四天王寺(してんのうじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】三重県津市栄町1
【本尊】釋迦牟尼佛
【開山】曹洞開山正海慈航
【開基】聖徳太子
【由緒】塔世山四天王寺は、推古天皇(在位592-628)の勅願により聖徳太子の手によって建立された。用明天皇(在位585-587)の時、太子は守屋大連と戦ったが、三度続けて敗れた。そこで太子は四天王尊像を刻み、「もし我れが勝利をえれば寺塔を建立するから勝利を与えてほしい」と誓願を立てた。その結果、太子は守屋の軍に勝つことができ、誓願どおり四天王寺を四つ建立。そのひとつが塔世山四天王寺であり、大阪の四天王寺も同じであるとされている。近年境内から奈良時代の古瓦が出土され、7世紀の建立という説もある。度々の兵乱や戦火で、焼失再興を繰り返し、元和5年(1619)藤堂高虎公の手で改築。本堂は第二次大戦で焼失した後、52世定行の代に再建された。信長生母、藤堂高虎夫人の墓や文人の墓、芭蕉文など文化財も多い。永平寺69代貫首白龍天山も25才で同寺47代を勤め、35年間在職した。
【寺宝】聖徳太子像(重文)/薬師如来坐像および体内納入品(重文)/藤堂高虎、同夫人像(重文)/山門(市文)/織田信長生母の墓/芭蕉翁文塚/その他多数あり