法華宗(本門流)
〔沿革〕
宗祖日蓮聖人上行付属の要法を、日朗、日春、日法、日辨、日像に伝授。日春、日法は光長寺に、日辨は鷲山寺にこれを伝え、日像は宗祖及び日朗の命によって華洛に弘通し、日像より大覚、朗源、日霽、日存、日道、日隆と嫡々相承し、本果院日朝亦同義を唱え、殊に日隆は本能、本興両寺を建立、日朗からの伝統を継承し八品流を開創した。故に本家は日蓮門下の本勝迹劣系統の本門派八品流といわれた。明治9年本門法華宗と改む。後に同系の二派、法華宗(陣門流)、本妙法華宗(真門流)と合同して法華宗となったが、再び解散し、三門流がそれぞれ別立となる。五大本山を護持していたが、妙蓮寺(京都)は離脱し、本門法華宗に加入している。
〔教義〕
開迹顕本法華経本門八品の教旨により上行所伝三大秘法総在の南無妙法蓮華経を末法の衆生に下種することをその大要とし、行学二道の聖訓に基づき、異体同心して唱題修行することを信条とする。
『現代仏教情報大事典』より引用
発行所---(株)名著普及会/発行者---小関貴久