浄土宗
〔沿革〕
和順大師法然が、唐の善導大師の観経疏によって、弥陀の本願を信じ、専修 念仏の旗印を掲げて開創した浄土門の宗派である。立教開宗1175年。わが国で浄土門が独立して一宗派となったのは、これが最初である。教主釈迦牟尼仏、高祖善導大師および宗祖法然上人以下列祖の法脈をうけ、伝宗伝戒によりこれを相承。現勢は総本山の他に七大本山(東京・増上寺 京都・知恩寺 京都・清浄華院 光明寺・神奈川善導寺・福岡 善光寺大本願・長野)を置き、全国47教区、海外三開教区をおく。宗立、宗門関係学校37校。昭和22年、浄土宗と本派浄土宗の二つに分裂。本派浄土宗は、昭和27年浄土宗本派として登記されたが、後にこの二派は新設合併し浄土宗を設立、現在に至る。
〔教義〕
本宗の教旨は、阿弥陀仏に帰依し、その本願を信じ、称号名仏によって、その浄土への往生を期するにある。
『現代仏教情報大事典』より引用
発行所---(株)名著普及会/発行者---小関貴久