天台宗
〔沿革〕
隋の天台大師智〇が開いた仏教。伝教大師最澄(822年没)が入唐し、伝え広めたのにはじまる。法華一乗の教えを根本とし、仏性の普遍と尊厳とを自信し、自行 化他の菩薩道を並べ行い、正法の興隆、人類救済の聖業に努め、かつ国家社会の文化開発に尽くし、皆成仏道の実現と仏国土の建設とにあらゆる宗教的努力をいたすことを宗旨とする。
〔教義〕
宗祖伝教大師立教開宗の本義に基づいて、円教、密教、禅法、戒法、念仏等いずれも法華一乗の教意をもって融合し、仏性の普遍と尊厳とを自信し、自行化他の菩薩行を実践するを教義の要 旨とする。
『現代仏教情報大事典』より引用
発行所---(株)名著普及会/発行者---小関貴久