【宗派名】曹洞宗 別格地
【別名】
【住所】愛媛県東宇和郡城川町魚成
【本尊】釈迦牟尼仏(脇尊は文殊・普賢)
【開山】仲翁守邦大和尚
【開基】魚成豊後守平通親
【由緒】龍沢寺は600余年前の元亨3年、中尾坂城主平妥正吉貞の発願により徳翁禅師が開山した。最初は龍天寺と号し古奈良谷にあったが、その後荒廃したのを仲翁守邦禅師によって再興された。守邦禅師は島津元久の嫡男として生まれたが、13で仏門に入り成道の後、香花院福昌寺の第三世となった。齢知命に至り遊化し、龍天寺に?を留め、島津の財力により同寺を再興した。現在地に梵刹を移し、龍澤寺として改号したのは後花園天皇の代で、時の住職蒲庵和尚が城主と協力し七堂伽藍を建立した。多くの高僧が普山、代々の豪族、領主の尊祟と保護も厚く、数々の戦禍をまぬがれてきた。寛政10年、失火により建物を焼失した際も、領主伊達氏の寄進により一早く再建された。現在残っている伽藍がそれである。その後末寺55ヶ寺を数え、曹洞宗総持寺派中本山として多くの信仰を集めている。
【寺宝】涅槃像掛図(晁殿司筆)/山水入人物六枚■風(月舟筆)/滝の図掛軸(馬玄筆)