【寺院名】天竺山 竜角寺(りゅうかくじ)

【宗派名】天台宗 八等
【別名】本寺
【住所】千葉県印旛郡栄町龍角寺区
【本尊】薬師如来
【開山】龍女
【開基】釈命上人
【由緒】龍角寺の開山、開基については詳細な記録は残っていないが、龍角寺周辺の古墳群の数々や、千葉県指定文化財に指定されている境内からの出土品から推察すると、奈良時代前期の建立ではないかと思われる。境内200メートル北西には瓦を焼けるかま跡があるが、飛鳥時代(1300年前)のものとされており、関東最古のものである。さらに建立当時の石製の鴟尾た塔の跡と思われる2メートル以上の巨大な花崗石の土台石など、古い歴史を物語るものが多く残っている。国指定の重要文化財である銅造薬師如来像は、和銅2年(709)龍女が化来して一夜のうちに金堂や塔、諸堂を建立した時、安置されたとされ、千葉では最古、関東でも調布深大寺釈迦像とともに白鳳仏として貴重なものである。尚、龍角寺の寺名は、大早魃の年龍神が身を三つに切って人々を助け、その頭を納めて龍角寺と名付けられたと言われている。
【寺宝】銅造薬師如来坐像(国重文)/岩屋古墳(国史跡)/塔跡(国史跡)/出土遺物(見文)/龍角寺古墳群/飛鳥時代のかま跡/石製の鴟尾/校倉造りの史料庫