【宗派名】天台宗
【別名】山寺
【住所】山形県山形市山寺4456-1
【本尊】薬師如来
【開山】慈覚大師
【開基】
【由緒】山寺と云われる立石寺は貞観2年(860)、清和天皇の勅命により慈覚大師圓仁が開山した山岳仏教の寺である。大師はその頃未開の地であった東北地方に入り、数々の寺院を建立して民衆の教化に努力した。特に山寺に力を入れ、七堂伽藍を建て、大道場を創設し、その後東北仏教信仰の中心霊場となった。戦国時代の戦乱により、戦火を浴びて灰燼と化したが、室町時代には2,400石の御朱印地として再興された。元禄2年(1689)、奥の細道行脚の松尾芭蕉が山寺に立ち寄り「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の名句を残している。さらに恵まれた自然の岩山に数々の古堂を配し、四季をかえる老木が35万坪の境内を覆い、多くの仏教文化遺産は、1100余年の歴史を物語る昔のままの姿を残し、開山以来現在においても、青少年から一般の人を対象に、坐禅や写経、法話等の教化育成の行事が行なわれている。
【寺宝】本尊薬師如来(重文)--慈覚大師が一刀三礼のもと刻まれ、50年に一度だけ扉が開けられる。像高130cm/本堂根本中堂(重文)--椈(ぶな)材が全体の60%で高さ20m、一辺が20mの正方形である/その他多数あり