【宗派名】浄土宗知恩院派
【別名】
【住所】大分県日田市城町
【本尊】阿弥陀如来
【開山】智元
【開基】長和3年(1014)
【由緒】永興寺は山号を慈眼山と号し、浄土宗知恩院の末寺となっている。寺伝によれば長和3年(1014)日田の領主・大蔵永弘が、その子永興の夭死をいたみ、菩提のために建立したとある。境内の観音堂には、重要文化財指定の仏像が8体安置されている。観音堂の本尊である木造十一面観音立像は、恵心僧都の作と伝えられているが、鎌倉時代の作である。また木造兜跋毘沙門天像は藤原時代の作と見られている。また木造毘沙門天立像のうちの1体には、胎内の胸部から腹部にかけて文治3年(1187)5月28日の墨書銘がある。その他、元亨元年(1321)から翌年にかけて奈良興福寺の仏師3人によって作られたとされる木造四天王立像がある。このような貴重な仏像を多数有すると共に、地域の信仰を集めている古刹である。
【寺宝】木造十一面観音立像(1m)/木造兜跋毘沙門天立像(2.17m)/木造毘沙門天立像 2体(2.17mと1.59m)/木造四天王立像4体:多聞天(1.60m)、持国天(1.15m)、広目天(1.60m)以上重文