【寺院名】金剛山 矢田寺(やたでら)

【宗派名】西山浄土宗光明寺派
【別名】矢田地蔵
【住所】京都府京都市中京区寺町通り三条上ル
【本尊】矢田地蔵尊
【開山】智通僧正
【開基】満米上人
【由緒】矢田寺は金剛山矢田寺と称し、西山浄土宗に属する寺院である。白鳳4年(700)天武天皇、持統天皇両帝の勅願所として智通僧正によって建立されたと伝えられる。大和国郡山市矢田山丘陵にある矢田寺の本尊地蔵菩薩は五尺二寸の立像梧桐一木造りで、弘仁7年(816)6月24日春日四社明神作といわれ、矢田地蔵と呼称されている。平安遷都に際し、延暦15年(796)に住僧満米上人並びに小野篁によって、初め五条坊門付近に建立された。炎上の後、文和年中(1359)綾小路西洞院矢田町に復興した。天正7年(1579)現在地寺町三条に移転され、今日に至っている。本尊地蔵菩薩は、火中に立つ地獄代受苦のお姿で、安産守護、子孫繁栄、病患悉除、万霊供養の霊験あらたかであり、人々の信仰を集めている。
【寺宝】矢田地蔵縁起絵巻(重文)/矢田地蔵送鐘/矢田地蔵/大日如来/如意輪観世音/十一面千手千眼柳谷観音/立像大黒天/一光三尊仏/その他多数