【寺院名】清冷山 薬師院(やくしいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】ぼたん寺
【住所】兵庫県明石市魚住町西岡1636
【本尊】薬師如来
【開山】行基菩薩
【開基】
【由緒】閼伽寺薬師院は、奈良時代天平年間(729-49)に行基菩薩がこの地を訪れた折り、錫杖を地に突き立てると霊水がわき出し、その中に薬師如来の尊像を得られたので、これを時の帝に奏上、勅命によって創建された。平安時代には七堂伽藍が備わり、坊舎20余を数えたが、南北朝の戦乱に荒廃し、永徳年間(1381-84)に再興されるが、応仁(1467-69)・天正(1573-92)の兵火で焼失、現在の伽藍が整ったのは江戸時代になってからである。また江戸期にはご朱印の寺として格式を誇っていた。最近では、播磨八薬師第一番霊場、明石西国第7番霊場として、健康祈願に多数の人々が参詣に訪れている。境内に植えられた牡丹は、明治初年先々代の忍法印によって植えはじめられ、現在では、千数百株・20数種の牡丹があり、別名「ぼたん寺」と呼び親しまれて牡丹の花の名所として賑っている。
【寺宝】本尊薬師如来/弘法大師像/千手観音像/四季草花の図・松鶴の図--円山応挙の師石田幽汀筆/明石藩主小笠原忠政・松平忠国からの寄進状(古文書)/経、五輪塔/その他多数あり