【寺院名】高尾山 薬王院(やくおういん)

【宗派名】真言宗智山派 大本山
【別名】
【住所】東京都八王子市高尾町2177
【本尊】飯縄大権現
【開山】行基菩薩
【開基】
【由緒】薬王院の創建は、天平16年(744)聖武天皇の勅命により行基菩薩が開山となったとされている。高尾山上に東国鎮護の寺として薬師如来を本尊とした薬王院有喜寺(ゆうきじ)がそれである。以来、関東における霊山霊場として幾星霜、多くの人々の信仰心を集めている。その間、南北朝時代の永和年間(1375-1378)俊源大徳が飯縄(いづな)大権現を本尊として高尾山を中興。俊源大徳は同時に密教の法流を高尾山に伝え、その時より高尾山は修験道(山伏)の道場として大いに栄えるのである。戦国乱世の時代には北条氏をはじめとする数々の戦国大名の信仰を集め、同時に庶民大衆が諸願成就を祈る霊場として多くの参拝者で賑わった。昭和42年(1967)には高尾山一帯が「明治の森高尾山国定公園」に指定され、都民の憩いの場になっている。現在の薬王院は真言宗智山派三大本山のひとつである。
【寺宝】仁王門/大師堂/飯繩権現堂/奥之院、奥之院不動三尊像/本堂内安置の地蔵尊/高尾山薬王院文書2,573点--いずれも都重宝に指定されている。