【寺院名】正因山 妙法寺(みょうほうじ)

【宗派名】天台宗
【別名】蕪村寺
【住所】香川県丸亀市富屋町9
【本尊】金剛界大日如来・脇士如意輪観世音菩薩・元三大師
【開山】行基菩薩
【開基】天平年間
【由緒】妙法寺は、天平年間(729-49)に行基菩薩が諸国を遍歴した際、豊田郡和田村(三豊郡豊浜町和田)正因山に一宇の堂を建立したことに始まる。兵火による焼失の後再建されたが、文禄4年(1595)、豊田郡坂本郷(観音寺市坂本町)に移り、日蓮宗不受不施派に改宗した。慶長2年(1597)、丸亀城主・生駒親正公の命により現在地に移り、今日に至る。寛文6年(1666)、日蓮宗不受不施派が禁止になり、寛文9年(1669)、日光御宮毘沙門堂門跡の末寺となり、天台宗に改宗した。同寺には、商売繁昌家内安全等の信仰を集めている伝教大師作の大黒天や、災難厄除、魔除守護の大師、元三大師にまつわる像や書がある。また、元三大師おみくじ祈願所は、おみくじによる人生相談で信仰を集めている。明和3年(1928)から5年の間に数回にわたって、与謝蕪村が滞在して揮毫した6点があり、一名蕪村寺という。
【寺宝】与謝蕪村筆(国重文)6点:紙本墨画蘇鉄図 四曲屏風 1双、紙本墨画竹の図 1幅 、紙本淡彩寿老人の図 1幅、紙本淡彩山水図 四曲屏風 3雙、紙本淡彩山水図 四曲屏風 1雙、紙本淡彩寒山拾得図 襖貼付 4面/元三大師尊像、元三大師降魔像、元三大師由来記(以上市文)/その他多数