【寺院名】黄檗山 萬福寺(まんぷくじ)

【宗派名】黄檗宗 大本山
【別名】
【住所】京都府宇治市五ケ庄三番割34
【本尊】釈迦如来
【開山】隠元禅師
【開基】徳川4代将軍家綱
【由緒】寛文元年(1661)隠元禅師によって開創された中国風の禅寺で全国に約500の末寺を有する黄檗宗の大本山である。隠元禅師は中国福建省福州の黄檗山萬福寺の住持であったが、日本からの招きに応じて1654年、63才の時、多数の弟子を伴って来朝。後水尾法皇、徳川幕府の尊崇を得て現在の地に寺域10万坪を与えられ、中国の黄檗山を模して明朝様式の禅寺を創建、寺名も黄檗山萬福寺とした。全国から多くの俊才が集まり、黄檗の禅風は隆盛を極めた。一切経を開版した鉄眼禅師、日本最初の公開図書館勧学寮を建てた了翁禅師、椿沼の干拓で知られる鉄牛禅師など、名僧・高僧を輩出するとともに、鎖国時代に隠元禅師が伴ってきた工匠や芸術家が果たした役割も大きく、書道では黄檗流の書、絵画では南画興隆に大きな足跡を残している。文化面においても多大な功績を残した名刹である。
【寺宝】総門、三門、天王殿、大雄宝殿、法堂、鼓楼、鐘楼、伽藍堂、祖師堂、斎堂、禅堂、通玄門、開山堂、寿塔、舎利殿、東方丈、西方丈(以上ほか主要建物二十三棟とその他の附属建造物に廻廊が重文)/聨四十四対、額四十面(重文)/鉄眼禅師の一切経版木(重文)/その他書画・文献等(含重文)多数