【宗派名】真言律宗
【別名】一切経
【住所】奈良県奈良市白毫寺町392
【本尊】阿弥陀如来
【開山】
【開基】
【由緒】白毫寺は天智天皇(在位662-671)の第7皇子志貴親王の邸が在った地に建立された寺である。その草創期は明らかではないが、鎌倉期には興福寺の学僧良遍が居住し、東大寺の中興円照などが来住し、寺運が栄えた。また、真言律宗の宗祖と仰がれる叡尊により復興され、弘安2年(1279)には119人の人々に菩薩戒を授けている。弘長元年(1261)、住持であった道照律師が中国から将来した宗版一切経を保蔵し、弘長2年(1262)一切経転読のもとを開き、現在までその会式が厳修されている。後年、明応年間(1492-1501)兵火のため堂舎を焼失したが諸仏像はその火から死守し、現在も残っている。堂宇は江戸時代寛永年間(1624-44)に空慶上人によって再興された。今日では、自然に囲まれ、奈良盆地を一望に見渡すこの地で、草深い山寺ながら「心のいこいと祈りの寺」を在るべき姿として願っている。
【寺宝】阿弥陀如来坐像(重文)/司命司録像(重文)/地蔵菩薩立像(重文)/興正菩薩叡尊坐像(重文)/文殊菩薩坐像(重文)/五色椿(県記念物)/閻魔王座像(重文)/太山王座像(重文)/その他多数