【宗派名】臨済宗向嶽寺派 一等地
【別名】
【住所】山梨県甲府市小瀬町406
【本尊】聖徳太子
【開山】一音西堂禅師
【開基】武田右馬助信長
【由緒】仁勝寺は、室町時代、武田信満の次男・武田右馬助信長を開基とし、一音西堂禅師を開山として創立された。現在は、臨済宗向岳寺派末寺の禅宗寺院で、本尊は、木造聖徳太子立像である。この尊像は16才像で御孝養像と俗称され、太子伝に「天皇病み太子衣帯をとかず、日夜看病し給う。香炉を持してひたすら祈る」と伝えられており、おそらくその姿をかたどって造像されたものであろう。聖徳太子に対する信仰は、古くから発生し、長期間にわたるので、その造像の種類は多い。しかし主要なものを大別すると、南無仏像(幼年期の姿)、孝養像(少年期)、摂政像(壮年期)の三種類となる。本像は、このうち孝養像に属するのであり、16才の太子像にふさわしく写実的な堂々たる姿は、いかにも鎌倉時代様式を思わせるに充分である。
【寺宝】聖徳太子立像/その他多数あり