【宗派名】曹洞宗
【別名】鋸山
【住所】千葉県安房郡鋸南町鋸山
【本尊】薬師瑠璃光如来
【開山】行基菩薩
【開基】聖武天皇
【由緒】日本寺は今から1300年前、聖武天皇(在位724-758)の勅詔と光明皇后の言葉を受けて、神亀元年(724)高僧行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所である。正しくは乾坤山日本寺と称し、天皇からは勅額、宸翰ならびに黄金五千貫を、皇后からは手づからの刺繍になる三十三観音の軸物および御戸帳料綾錦十匹を賜わった。始めは法相宗に属し、次いで天台、真言宗を経て徳川3代将軍家光の時代、曹洞宗となって今日に及ぶ。現存の古碑銘にあるように、かつては七堂、十二院、百坊を完備して良弁僧正、慈覚大師、弘法大師などの名僧が訪れ修行した、我が国でもまれにみる古道場である。また本尊の薬師瑠璃光如来は日本三薬師の随一として信仰を集めており、近年では昭和61年(1986)ビルマ政府仏教会より仏舎利三粒、平成元年(1989)にはインド政府より仏舎利二粒及び釈尊成道の聖地ブッダガヤの聖菩提樹の分木の奉納を受けた。
【寺宝】大仏・薬師瑠璃光如来--昭和44年6月、4年にわたる復元工事によって再現した日本最大の大仏である。総高31.05m。/木造獅子象 2体(国重文)/東海千五百羅漢/百尺観音像/梵鐘(国重文)/鋸山(県名勝)/その他多数