【宗派名】臨済宗南禅寺派 大本山
【別名】
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町
【本尊】釈迦如来
【開山】大明国師
【開基】亀山法皇
【由緒】南禅寺は、正式名を瑞竜山大平興國南禅禅寺といい、始まりは700年ほど前の文永元年(1264)に遡る。亀山天皇(在位1259-74)は山水明媚の同地を愛されて離宮禅林寺殿を営まれた。天皇はその後、同寺の開山仏心大明国師に深く帰依されて法皇になられ、正応4年(1291)離宮を施捨して禅寺とされた。南禅寺では開山を大明国師、開基を亀山法皇、諸堂伽藍を完成した2世南院国師を創建開山と仰いでいる。初め龍安山禅林禅寺と号したが、正安年間(1299-1302)からは現在の呼称となった。京都「五山之上」に列せられ、日本文化史上重要な役割を果たした禅僧が歴代住持として住山し、五山文学の中心となった。創建当時の伽藍は3回の火災により焼失、現在残っているのは桃山時代以降の再興である。臨済宗南禅寺派の大本山として多くの信仰を集めるとともに、庭園の美しさでも知られる京都を代表する名刹である。
【寺宝】方丈(国宝)/方丈庭園(名勝指定庭園)/聖観世音菩薩立像、三門、勅使門、亀山法皇御座像(重文)/茶室・不識庵、法堂、南禅院など貴重な建築物の他、狩野派による絵画、仏像、書物など多数有する