【宗派名】天台宗
【別名】清滝寺
【住所】滋賀県坂田郡山東町清滝
【本尊】聖観音(聖観世音菩薩)
【開山】
【開基】佐々木京極氏信
【由緒】徳源院は、霊通山清滝寺と号し、清滝部落背後の山麓にある天台宗の名刹である。鎌倉中期の弘安年間(1278-88)、佐々木京極氏初代氏信(清滝寺殿)により草創され、氏信は定誓に帰依し、聖観世音菩薩を安置、以後佐々木京極氏歴代の菩提寺となった。境内には佐々木京極氏歴代の墓が現存し、国の史跡に指定されていて、特に関ケ原の戦いの時大津城主であった高次の墓は有名である。また、京極高氏道誉が元弘の忠臣北畠具行の首をかいた史跡の地でもある。寺地は氏信の柏原館跡と伝えられ、本堂・位牌殿・庫裡・三重塔などを備える。桟瓦葺き、朱塗りの三重塔は、室町末期寛文12年(1672)に讃岐丸亀藩主京極高豊が造立したもので、現在は、県指定文化財になっている。開創以来、法灯は維持され、人々の深い信仰を集めて今日に至っている。
【寺宝】佐々木京極家歴代宝篋印塔三十六基京極家墓所(史蹟)--本堂裏手の山麓にあり、墓石は宝篋印塔が多く、時代による細工の違いなど、昔をしのばせる。/三重塔(県文) ※北畠具行墓(史蹟)徳源院の南約700mにあり、貞和3年(1347)の造立銘が残っている。