【宗派名】臨済宗妙心寺派 一等地
【別名】
【住所】長野県木曽郡日義村
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】円成阿梨
【開基】木曽義仲公
【由緒】徳音寺は、元は木曽の柏原寺で、朝日将軍木曽次郎義仲討死の時、大夫坊覚明が柏原寺に祠り諡して寺名を徳音と改め、山号を日照とした。日照というのは朝日の名を永く後世に伝えようとの覚明(西仏上人)の深慮であったといわれている。義仲公は埼玉県の生まれ、父義賢公没後中原兼遠に木曽に匿まわれ、宮ノ原に館を構えた。寿永2年(1183)北陸倶梨迦羅峠の合戦に大勝、7月入京天下を平定し、翌年征夷大将軍を宣下したが粟津ケ原に討死にした。天正7年(1579)木曽義昌公の命により、大安和尚中興し臨済宗妙心寺派に属した。大水害により慶安3年(1650)現在地に移った。享保8年(1723)犬山城主成瀬公の寄進で山門建立、木曽八景徳音の晩鐘として里人、旅人に親まれる。昭和42年(1967)、宣公郷土館建設、文化財を保護するとともに観光客に喜ばれている。
【寺宝】肖像 義仲公 今井兼平 樋口次郎/義仲公守本尊 兜観世音菩薩(金銅像)/今井兼平書状/大夫坊覚明行状記/その他