【寺院名】八葉山 東林院(とうりんいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】四国一番奥院種蒔大師
【住所】徳島県鳴門市大麻町大谷字山田59
【本尊】薬師如来
【開山】
【開基】行基
【由緒】聖武天皇の御宇天平5年(733)行基菩薩を開基にして、高野山真言宗八葉山東林院と称した。阿波国八門首の一寺として末寺16ケ寺を数え、昔は広大な伽藍であったが、幾度の火難、特に元禄年間(1688-1704)の大火により、中絶同様の小地に成るといえども今日に至る。境内に安置してある種蒔弘法大師は、大同3、4年(808、9)頃四国霊場開創のためこの地に滞在の時、癘疫水旱のために祈念し、害から救い、また真言の秘法を説き、菩提の善種を蒔き、庶民から慕われた。この時等身の尊像を彫り、その霊験は今も一般信者の認める所となる。本尊薬師如来は行基作で特にその名を「身代薬師如来」と称する。昭和33年(1958)境内に建立した無縁宝塔は稀に見る高大な規模である。三界万霊を引導する六道能化大菩薩の宝前には香煙累々として絶えることがない。
【寺宝】阿弥陀三尊来迎図/身代薬師如来/無縁宝塔/その他