【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】岩手県二戸郡浄法寺町大字御山字御山久保33
【本尊】聖観音菩薩像
【開山】神亀5年(728)
【開基】行基
【由緒】天台寺は、奈良時代神亀5年(728)に行基菩薩が聖武天皇の勅命により、同寺の山号を八葉山と名づけ、山中の桂の大木を刻んで本尊聖観音菩薩として、宸筆(天皇直筆)の額を掲げて開山したと伝えられる。天台寺は古くから「桂泉観音」「御山観音」と呼び親しまれ、観音の霊場として古代最北の仏教文化に発展したと考えられる。「天台寺」の名が初めて資料にあらわれるのは、南北朝時代になってからであり、この頃には勢力を拡大してきた南部氏が天台寺を崇敬、保護するようになった。江戸時代、萬治元年(1656)盛岡藩主南部重直が同寺を再興、これが現在の観音堂である。明治維新以降、廃仏毀釈、別当桂寿院の焼失、戦後の霊木伐採事件などにより衰運に向ったが、今再び東北の霊場名刹として復興が進められ注目を浴びている。
【寺宝】聖観音立像、十一面観音立像、天台寺観音堂、仁王門、以上国重文をはじめ県指定の仏像等10件、町指定7件などその他、数多くの寺宝を有する。