【宗派名】臨済宗南禅寺派 特選寺院特例地
【別名】
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町８６-８
【本尊】南禅寺開山大明国師無関普門禅師
【開山】
【開基】
【由緒】天授庵は、南禅寺の開山第1世大明国師無関普門禅師を奉祀する南禅寺の開山塔であり、山内で最も由緒ある寺院である。暦応2年(1339)、南禅寺第15世虎関師錬が朝廷に上奏して開山塔建立の勅許を請い、同年9月光厳上皇の勅許を得、塔を霊光と名付け庵を天授と名付くとの勅状を賜って建設に着手し、翌3年、初めて南禅寺に開山塔の建立を見るに至った。これが天授庵の開創である。文安4年(1447)、南禅寺大火に類焼し、のち応仁(1467-69)の兵火に遭い荒廃した。慶長年間(1596-1615)に至り、開山塔天授庵の復興を当時の南禅寺住職玄圃霊三和尚に一任し、霊三は弟子の雲岳霊圭をして天授庵主とし、知友であった細川幽斎に天授庵の復興を懇請した。ここに幽斎の寄進によって慶長7(1602)年8月、現存の本堂、正門、旧書院を始め諸堂尽く再建され、旧時の面目を復興し今日に至っている。
【寺宝】大明国師頂相一幅(重文)／平田慈均禅師像二幅(重文)／細川幽斎像・同夫人像(重文)／長谷川等伯筆・襖絵(重文)／その他多数