【宗派名】天台宗
【別名】愛宕山
【住所】京都府京都市右京区嵯峨清滝月輪町7
【本尊】阿弥陀如来
【開山】大寶年
【開基】泰澄大師
【由緒】月輪寺の縁起は、林道春の「本朝神社考」によれば次のようになる。
文武天皇在位697-707)の代(に役の小角がこの山に登ろうとしたとき、雲遍上人という者が同行した。
そのとき清滝に至る滝の上に雷雲が広がった。
2人が秘呪密言祈祷すると天が晴れ、大きな杉の木の上に地蔵・竜樹などと共に9億4万余の仏の券属が現れ、2000年前霊山会上で仏の付属を受けて以来この山を領し群生を利益していると告げた。
そこでこの杉の木を清滝四所明神とし五岳を置いてこの地を鎮めた。
その五岳のうち賀魔蔵(かまくら)山が現在の鎌倉山同山である。
雲遍上人は泰澄(たいちよう)大師と名を改め開山第1祖となる。
光仁天皇(在位770-781)の代に慶俊僧都に命じてこの山を中興させている。
和気清麿建立とされる。
桓武天皇(在位781-806)のとき愛宕山と称していたのを護に改め、愛護山大権現として鎮護国家の道場となる。
法然が一時同山で修行し、親鸞との縁も深い
【寺宝】千手観音立像(重文)/空也上人像(重文)/善哉観音立像(重文)/九条冠日像(重文)/瀧王観音(重文)/十一面観音立像/聖観音立像/阿弥陀如来/シャクナゲ(天然記念物)/その他多数あり。