健康長寿の母山
【別名】命の寺
【住所】滋賀県近江八幡市長命寺町157
【本尊】千手、十一面、聖観音、三尊一体
【開山】武内宿彌
【開基】聖徳太子
【由緒】長命寺は西国31番札所の霊場で聖徳太子自作の千手十一面聖観音三尊一体の本尊を祀っている。人皇12代景行天皇20年(90)長寿の大臣武内宿彌は姨綺耶山に上り、柳の巨木に「寿命長遠諸願成就」の文字を記し、祈願し、達成した。これが同山の開闢である。その後、聖徳太子が諸国歴訪の折、同山に登り、柳の巨木に「寿命長遠諸願成就」の文字が刻まれているのを見、観音様を感得され、その木で聖像を刻み、伽藍を建立し、聖像を祀り、長命寺と名づけた。その後源頼朝により再興されたが、戦国時代の動乱期兵火に罹り、一山の堂塔伽藍は灰燼となった。そこで住職等は再興を企て、大永2年(1522)諸堂坊舎を改造した。永禄11年(1568)織田信長が近江に入り当時の寺領を従前に復し、天正11年(1583)豊臣秀吉が制度を改め100石の朱印を寄付してから明治維新に及び、現在に至り、健康長寿を祈る善男善女が四季を通じ後を絶たない。
【寺宝】本堂(国宝)―聖徳太子創立/三重塔(国宝)/護摩堂(国宝)/鐘楼堂(国宝)/三仏堂/六処権現影向石/不老の滝/閼伽井堂(長寿の霊泉)/その他、多数