【宗派名】曹洞宗
【別名】宇内薬師
【住所】福島県河沼郡会津坂下町大字大上字村北
【本尊】薬師如来(坐像)
【開山】不詳
【開基】
【由緒】欽明天皇元年(540)梁国の僧が、会津の西部の山に草庵を結んだという伝承があり、その後栄えたが、源平の合戦につらなる兵火に遭い、堂舎焼亡したと伝えられる。建仁2年(1202)、その一坊(調合坊)が現地に下り、調合寺となった。その経堂は壮麗であったが、長年のうちに退廃し、弘治元年(1555)越後国より真言の徒浄玄が来て中興した。慶長16年(1611)会津を襲った大地震によって堂舎は悉く倒壊した。その後正保2年(1645)祖伝という僧が住し、阿弥陀如来を本尊としたと伝えられる。いつの頃か廃寺となり現在は、仁王門、鐘楼、薬師堂を残すのみとなっている。また、約2キロほど隣りの浄泉寺に所属しており、その境外仏として町の管理になっている。俗に上宇内薬師と呼ばれ親しまれている。
【寺宝】木造薬師如来坐像(重文)/聖観音像(県文)/十二神将立像(町文)/宝光虚空蔵菩薩像(県文)/古絵馬 40数点(うち6点は県文)/日光・月光菩薩像(県文)/その他