【寺院名】瑠璃山 大福寺(だいふくじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】浜名薬師
【住所】静岡県引佐郡三ケ日町
【本尊】薬師瑠璃光如来
【開山】貞観17年
【開基】教待和尚
【由緒】大福寺は清和天皇の貞観17年(875)、名僧教待和尚が凰来山(扇山)に開創し、幡教寺と称し、300年を経て承元3年(1209)、大中臣朝臣時定が所領250町歩を寄附し現在地に移す。そのとき土御門天皇から勅額を下賜されて大福寺と改称、末寺塔頭30、境内2町5反、伽藍建造物20を有する。境内は海抜40mのところにあり、猪鼻湖、景勝地瀬戸を眺望できる。庭園は900坪あり、室町時代の築庭と想われるが、浄土苑と称し、観賞式兼廻遊式で滝を備え、周囲は自然の山を取り入れ、極然的で規模の広大なことは稀れである。また、元禄時代(1688-1704)茶祖山田宗が来住し愛好した名園で、池は福助池という。昭和40年鉄筋コンクリート70平方mの宝物館を建設。当時の奈良国立博物館石田博士に聚古館と銘命された。
【寺宝】普賢十羅刹女像(重美)/金銅装笈(重美)/瑠璃山年録残編(重文)/弘法大師像--真如親王筆/十一面観音像/土御門天皇勅額/その他、古文書等、多数