【宗派名】真言宗智山派
【別名】ぶどう寺
【住所】山梨県東山梨郡勝沼町勝沼3565
【本尊】薬師如来
【開山】
【開基】行基
【由緒】大善寺は、奈良時代養老2年(718)に僧行基によって創建された寺で、歴代天皇の勅願所でもあった。薬師堂(本堂)は鎌倉時代に建造された。なかでも調和のとれた優美な屋根は、五間四方の檜皮(ひわだ)葺きで、力強い軸に支えられ、鎌倉時代の荒さと力強さを物語っている。厨子の中にある、本尊である「薬師如来座像」、「脇仏の日光・月光」の両菩薩像の3体の像は、平安時代初期の力作で、桜の木の一本彫で、豊満な彫刻美はいにしえの優美さが偲ばれる。また、境内には、江戸初期に作られた石庭があり、鶴と亀に似せて石が置かれ、出島のある池には錦鯉が悠然と泳ぐ。大善寺は、昭和52年(1977)より民宿大善寺として一般に解放して、秘宝の数々を公開し座禅修業を通し、いにしえの文化を法授している。
【寺宝】薬師堂(国宝)--1286年/厨子(国宝)--1355年/薬師三尊(国重文)--平安初期/鰐口(県文)--1307年/庭園--寛永年間/平安時代から安土桃山時代までの古文書(県文)/その他、仏像、仏画等多数