【寺院名】東香山 大乗寺(だいじょうじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】石川県金沢市長坂町
【本尊】観音さま
【開山】徹通義介
【開基】富樫家
【由緒】大乗寺は、大本山永平寺と大本山総持寺を本山とする曹洞宗の寺である。永平寺を創建された宗門の高祖、道元禅師のもとで修行をつみ、やがて永平寺の3代目の祖師となった徹通義介禅師が、加賀の守護職富樫家の帰依をうけて、今から700年前、野々市の地に大乗寺を開いた。富樫家の衰亡に伴い、大乗寺も兵火に遭い、ひととき金沢市内に転居を余儀なくされたが、300年ほど前、元禄年間(1688-1704)に加賀藩家老本多家の外護により、現在の地に一大道場を築いて再興した。明治維新により武士階級の没落とともに寺の維持も困難になり、建物を3分の1に縮小整備し、今日見るがごとき伽藍配置になった。しかし、古道場の面目を相続し、今なお日夜修行に励んでいる。禅の厳しい修行寺としても天下にその名を知られ、風格と寂びた佇まいは尊重されている。
【寺宝】佛殿(国文)/一夜碧嚴(国文)/三代嗣書(国文)/五山十刹図(国文)/その他、古文書、県文化財等多数