【寺院名】醫王山 大乗院(だいじょういん)

【宗派名】天台寺門宗
【別名】大願寺
【住所】高知県高岡郡佐川町川内ケ谷
【本尊】薬師如来
【開山】
【開基】
【由緒】大乗院は、中世初期(1193)太政大臣藤原師長の末子、藤原中山信恒がこの地の守護代として都より入り、高吾北にその霸を称えていた時代に、その中山氏の建立によるものと伝えられ、当時は壮大な寺構を持つ大伽藍寺であり、12の末寺を領有し高吾北地方の鎮護の要として祭政の中心的存在であったと伝承されている。中世近世共に修験宗を教義として霊峰横倉剣峰山での大修法については数々の伝承があり、いまだに高吾北各地に語り伝えられている。明治初年、天台宗となり現在は天台宗寺門派園城寺法類となっている。大乗院はこうした由来をもち、土佐中世史にその名を留めた大伽藍であったが、守護代藤原中山氏の没落と共に戦国時代の兵乱に焼かれ、新仏教の進出に抑され、薬師堂のみ再建され今日に至っている。
【寺宝】本尊薬師如来(国重文)/脇仏日光・月光菩薩(国重文)/十二神将(町文)