【寺院名】亀居山 大願寺(だいがんじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】厳島弁才天本堂
【住所】広島県佐伯郡宮島町3
【本尊】厳島辯才天
【開山】
【開基】
【由緒】大願寺は建仁年間(1201〜1233)僧了海により再興されたと伝えられている。山号「亀居山」は五重塔、大経堂が建っている塔の岡のことで、上空から見ると亀の形に見える所から来た名前である。持仏の薬師如来は弘法大師の作と伝えられ、また弁財天は日本三弁天の随一として有名。寺伝では、弁財天は大師自作と伝えられ、厳島神社に祀られていたものを、明治初年の神仏分離の際、当山に迎えて現在に至る。古来篤信者は多く、平家一門による納経、清盛の神社造営、また秀吉の大経堂建立、毛利元就、輝元父子の神社修復、維新後には伊藤博文、大隈重信等が参詣に訪れたことからも窺われる。長州の乱の終結のための幕府代表勝海舟と長州代表木戸孝允の維新史の一頁に残る会談は、大願寺の一室で行われ、成功裡に終わったという歴史の舞台ともなった。
【寺宝】厳島弁財天/薬師如来座像(国重文)/釈迦如来座像(国重文)/阿難尊者立像(国重文)/迦葉尊者立像(国重文)/紙本墨書尊海渡海日記(国重美)/朝鮮鐘/阿弥陀如来座像/他、多数