【寺院名】布金山 大安寺(だいあんじ)

【宗派名】臨済宗東福寺派 準別格
【別名】
【住所】大阪府堺市南旅篭町東4丁1-4
【本尊】釋迦如来坐像
【開山】徳秀士蔭
【開基】足利義政
【由緒】大安寺は、桃山時代の豪商納屋助左衛門の旧宅を移したものと伝えられている。現在においてもだいたい元に復元出来る程、寺の本堂に移築する以前の様子がわかり、後世の修理の跡もあまりなく、助左衛門の邸が想像できる。松永久秀が助左衛門に邸に招かれた折、その余りの豪華な住居に驚き「盈つれば缺ける」と柱に切り付けたと伝えられる刀痕が方大廊下の柱に残っている。また、客殿には上段の設備、出書院の構成等、寺の本堂建築の重厚さより、住居の香が強く残っており、そればかりでなく、建築用材は全部桧材、しかも俗に「糸柾」と呼ばれる細い柾目を使用しており、この本堂および数々の伝説を持つ金碧・水墨障壁画は、昭和30年(1955)春、重要文化財に指定された。他に寺宝として、ルソン島から持ち帰り、秀吉に進覧した壺の1つである呂宋真壺の他、香炉などがある。
【寺宝】本堂(重文)/金碧障壁画(重文)--鶴の図、百日紅に猿の図、桧の図、松の図、藤の図/水墨障壁画(重文)--西湖の図/獅子香炉/鳳凰香炉/他、「虹の手水鉢」「時雨の井戸」