【寺院名】栃社山 誕生寺(たんじょうじ)

【宗派名】浄土宗鎮西派 特別寺院
【別名】
【住所】岡山県久米郡久米南町誕生寺808
【本尊】法然上人
【開山】建久4年(293)
【開基】熊谷蓮生
【由緒】誕生寺は浄土宗他力念仏門の開祖法然上人の命を奉じ、この地に来て上人誕生の旧邸を寺院に改めたものである。法然上人は長承2年(1133)美作の国久米南条稲岡庄に生まれた。父は久米の押領使漆間時国、母は泰氏で幼名を勢至丸という。保延7年(1141)の春、漆間家は突然明石源内武者定明の夜襲を受け、父は勢至丸に仇として定明を追うことを戒め、人としての真の生き方を求めよと遺言し、後菩提寺の観覚得業上人のもとで偉才を認められ比叡山へ登って修業することとなり、母と愛別した。上人が幼年期を過した誕生寺は法然上人圓光大師二十五霊場第1番である。境内にはその誕生の折、天から二流の白幡が降りてその梢にかかったといわれる誕生椋。その他、公孫樹、産湯の井戸などがある。
【寺宝】御影堂(本堂)(国重文)/山門(国重文)/阿弥陀如来立像(県重文)/清涼寺様釈迦如来像(県重文)/三尊刺繍仏(県重文)/応永三十二年(1425年)五輪石塔(県重文)/宝きょう印塔(県重文)/大閣釜(秀吉愛用の茶釜)/八百屋お七の振袖/その他