【宗派名】新義真言宗 大本山
【別名】別格大本山
【住所】佐賀県鹿島市大字納富分2011
【本尊】三国一の錐鑽身代不動明王 別本尊学問の佛密厳尊者興教大師覚鑁聖人
【開山】【開基】
【由緒】誕生院は真言宗の中興開山であり、新義真言宗宗祖である覚鑁聖人興教大師の生誕の地に建てられた寺院である。後亀山天皇の明徳年中(1390-94)足利3代将軍義満公の発願により、後小松天皇の応永12年(1405)沙門定成上人によって創建されたもので、堂塔完備の大伽藍であったことが想像されるが、戦国時代兵火に遭い廃滅した。その後相継いで復興に努めたが成らず、荒墟のままであった。大正に入り、鍋島直彬が「一宗の開祖と仰がれ全国に尊影を奉祠される覚鑁聖人は、我鹿島の立身であり、九州立身宗教家として唯一人の大師号保持者である。この上もなき郷土の誇りである。誕生の遺跡を顕彰せねば」との思召で、大正2年(1913)復興の大事業を完遂した。聖人が御入滅された根来山より錐鑽身代不動尊を本尊とし、以後、新義真言宗大本山として法燈輝き、九州八十八ヶ所62番札所霊場・九州三十六不動20回番霊場、肥前の國七福神福徳布袋尊霊場で、香煙絶えることなく今日に至る。
【寺宝】錐鑽身代不動明王像/覚鑁聖人興教大師像/三国伝来白芥子舎利塔/金堂/鐘樓堂/胞衣塚/産湯井戸/鬼古墳(市文)/その他国宝・県宝あり