【寺院名】船峅山 帝龍寺(たいりゅうじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】富山県上新川郡大沢野町舟倉2334
【本尊】大日如来
【開山】御連技真福親王(上人)
【開基】
【由緒】帝竜寺は、大宝2年(702)、御連技真福上人の開創であり、勅願所であったと伝えられる。後、僧空海が入唐帰朝後真言宗を開き、高野山に金剛峰寺を建立した時、同山の寺号を帝立寺と称し、真言宗となった。以来七堂伽藍を建立し坊数360坊を統べる本寺として極めて隆盛であったが、応永年間(1394-1428)の放火により諸坊ことごとく灰燼にきし、僅かに本寺1坊だけを残すのみとなった。その後代々の住僧により復興されて来たが、明治に入り、またも隣接する民家に放火があったため、その類焼を受ける、円海和尚により本堂・庫裡が建立され、昭和4年(1929)には庫裡の新築、さらに鐘楼堂・三十三ケ所観音堂を建立し今日に至る。なお、本尊虚空蔵菩薩は産土神姉倉姫の本地仏で、代々の住僧は社僧として社を掌り、外に4社も各々社僧として奉祠し神仏混肴時代の態を顕し、今日も名残りを留めている。
【寺宝】絹本着色過去千躰仏(県文)--南北朝の作で全国でも十指のうちに入る/金剛界と胎蔵界の両界曼荼羅/銘記十一面千手観音像(県文)富山県最古/木彫不動明王立像/姉倉姫本地仏嵯峨虚空蔵菩薩像/木彫狛犬一対/その他多数