【宗派名】観音宗総本山
【別名】厄除あびこ観音
【住所】大阪府大阪市住吉区我孫子4丁目1-20
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】【開基】
【由緒】大聖観音寺は、欽明天皇7年(546)に創建された、我国で最古の観世音菩薩の仏閣である。本尊の聖観世音菩薩は、三国伝承の請来仏であり、膳臣巴提便(かしわでのおみはてび)の手により、日本の国土安泰のため朝鮮よりもたらされたものである。当時飛鳥の都に仏像が入れられなかったため、難波依羅郷(なにわよさみのさと)の我孫子浦の丘の草庵に安置された。しかし創建の6年後、時の権力者・物部守屋(もののべのもりや)を中心とした排仏運動により、観世音像が消失。35年後、聖徳太子の出現により、排仏運動が終わり、聖観音像を探す一方、任那(みなま)から伽藍の本尊として聖観世音像を請い受け、あびこの草庵に安置した。以後、聖徳太子からの御内帑金の下賜もあり、荘厳な聖観音寺が落慶した。その後様々な法難があったが、快敬法主、栄基法主といった中興の祖が現れ、現在まで法灯を守り続けている。前法主東栄健師は中興快敬法主の末裔であり、代々東氏によって法灯は継承されている。
【寺宝】油の不動明王--出産苦悩の身代わりとなり、祈願ごとに油の如き汗が出ると伝えられる。 ※同寺は、古来より人々の信仰が厚く、醍醐天皇をはじめ、什宝・宸翰・綸旨など数々の寺宝を有していたが、たび重なる災により、灰爐に帰したことは、惜しみても余りあることである。