【寺院名】稲毛田山 崇真寺(そうしんじ)

【宗派名】真言宗智山派 拾万石御朱印弐拾石
【別名】金剛王院
【住所】栃木県芳賀郡芳賀町大字稲毛田1400
【本尊】胎蔵界大日如来
【開山】高僧妙尊上人
【開基】聖武天皇代神亀5年
【由緒】稲毛田山金剛王院崇真寺は、町の中心地・祖母井より約2キロ程北上した稲毛田に伽藍を構える古刹である。聖武天皇代の神亀5年(728)、天に吉星現われ、4つに割れて各地に落ち、その4カ所にお堂が建てられた。このうちの1つが崇真寺であり、高僧妙尊上人を迎えて開かれ、以後、10世までは皇族出身の僧侶が住持であったため、昔日より高い格式を得ている。現在、山内の役瓦に菊の御紋が入っているのもこのためと思われる。江戸時代に入ってからは、幕府より御朱印20石を賜り、往時は末寺108ケ寺・常法談林・10万石の高い格式を得て、寺は隆盛をきわめた。現在の不動堂は無動閣と称し、安置される不動明王は身の丈3尺3寸の立像で、弘法大師一夜の作と伝えられており、俗に開運犬切不動尊と呼ばれ、北関東三十六不動尊霊場第20番札所として広く人々の信仰を集めている。
【寺宝】本尊木像胎蔵界大日如来坐像(県重文・江戸初期の彫像)/絹本著色白衣観音像 (県重文・荒井寛方作)/拾万石以上の大名又は住職の乗った大名籠(菊の御紋入り・緋網代の籠)/不動明王--開運犬切不動尊(弘法大師作・60年に一度開帳)