【宗派名】浄土宗西山禅林寺派 総本山
【別名】永観堂
【住所】京都府京都市左京区永観堂町48
【本尊】顧レ阿彌陀如来
【開山】真紹僧都
【開基】
【由緒】禅林寺は、平安時代初期に弘法大師の弟子真紹僧都が創建し、別名を永観堂と称する。以来今日まで、幾多の文化人達の筆や口にもてはやされ、親しまれて来たモミジの永観堂は、1100有余年の輝かしい歴史をもった京都有数の古刹であり、伝統的に各時代の指導的人材の輩出が数多く見られた。中でも永観律師は、念仏の道理の基礎の上に境内に東南院という施療院を建てるなど救済活動に努力し、この律師の念仏行は、現今、同寺が浄土宗西山禅林派の総本山になった種なのである。鎌倉時代の初め、源頼朝の帰依をうけた真言宗の学匠静遍僧都は、念仏義を批判するも自らの非を覚り、法然上人をこの寺の一代に推し、高弟西山証空上人に譲ることを墓前で誓い、今日まで約800年、永観堂は浄土宗西山禅林寺派の根本道場として、法灯を掲げている。
【寺宝】絹本著色山越阿弥陀図/金銅蓮花文磐/絹本著色十六羅漢像/紙本金地墨画波涛図/当麻曼荼羅/二十五菩薩来迎絵扉等、国宝重文級58点が特に有名で、長谷川等伯や狩野元信らの数多くの障壁画を存する。