【寺院名】鎮護山 善国寺(ぜんこくじ)

【宗派名】日蓮宗
【別名】毘沙門さま
【住所】東京都新宿区神楽坂5-36
【本尊】曼荼羅
【開山】佛乗院日惺上人
【開基】徳川家康公
【由緒】善国寺は、桃山時代の末、文禄4年(1595)に池上本門寺12代の貫首日惺上人が家康公の知遇を得て馬喰町に800坪の地領を賜い、創建された日蓮宗の名刹である。開基家康自ら鎮護山善国寺と認めて、上人を激励したと云う。寛文10年(1670)、享保12年(1727)、寛政4年(1792)と3度の類焼の厄に遭ったが、その都度拝領地は異り、寛政にはこの神楽坂に地領を賜い、翌5年、神楽坂毘沙門天は盛大に移転落成の式典を営んだと、武江年表に記されている。その後、戦災の厄に遭い、仮本堂および毘沙門堂は復旧されたが、狭隘のため、昭和46年(1971)現今の姿に竣工した。神楽坂繁栄の元を作った毘沙門天は、日惺上人が二条関白昭実公から贈られたもので、一般民衆からも熱心な信仰を受け、神楽坂の毘沙門さまとして、江戸時代から今に至るまで都下有数の信仰地となっている。
【寺宝】毘沙門天像(木彫)--毘沙門天とは人々の願いを聞き利益を与える天の神様で、世界の四方を守る四天王の随一として、また七福神のひとつとして数えられ、区の文化財に指定されている。/谷文兆作寅之図/その他多数あり。