【宗派名】真言宗醍醐派 別格本山
【別名】元山上
【住所】奈良県生駒郡平群町鳴川188
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】
【開基】役小角
【由緒】千光寺の由緒は、この地において役の小角が千手十一面観世音菩薩に出会ったことによる。天智天皇(在位661-671)の代、宇佐八幡大菩薩と生駒明神の神勅を得た役の小角はこの地に入り、そこで地蔵菩薩化身の老僧の指教を受け、現本堂の所在地において将軍木の中央より出現した千手十一面観音に出会う。役の小角は歓喜のあまり、自らその尊像を一木一体でひとつの継ぎ目もなく一本の大木から彫り上げる。天武天皇(在位673-686)の白鳳12年(683)、鎮護国家寳祚延長武運長久祈願のため伽藍を建立し寺名を千光寺と称した。元山上と呼ばれる由縁は、役の小角が同山の遠見ケ嶽より大峯山を展望し「我観行相応の地なり」とおぼしめし、遂に彼の地を開いた故事による。現在行者堂に安置されている行者の尊像は、千手十一面観音を刻んだ残木をもって尊像と前鬼後鬼の像を刻んだ御自作である。
【寺宝】役行者尊木像/千手観世音木像/梵鐘/紺泥金両界曼荼羅/文殊曼荼羅画像/千手曼荼羅画像