【寺院名】瑞應山 盛安寺(せいあんじ)

【宗派名】天台真盛宗
【別名】佛の城
【住所】滋賀県大津市坂本1-17-1
【本尊】阿弥陀如来(座像)
【開山】不詳
【開基】不詳
【由緒】盛安寺の開山・開基については詳しいことは不明であるが、文明18年(1486)、越前国主朝倉貞景の家臣杉若盛安が霊夢を感得して再建したと伝えられている。寺名の盛安寺の由来もそこからきている。穴太の里高穴穂宮趾のあるところで、安置されている一木彫りの十一面観音像は天智天皇の勅願によって創建された崇福寺の遺物であり、天台宗の開祖・伝教大師の師範行表作と伝えられている。寺内には天正年間(1573-92)、明智光秀公の居城であった坂本城にあったといわれる陣太鼓、長谷川宗圓の屏風や障壁襖絵などがあり、桃山期の狩野派の爽麗な絵巻を見ることができる。前庭は不断念仏を唱導する道場にふさわしく聖衆来迎曼荼羅庭園で、江戸初期の名庭である。同寺は穴太衆の古い歴史と共に、明智公ゆかりの寺として、古くより多くの信仰を集めている。
【寺宝】十一面観世音菩薩立像(重文)/客殿(市文)/庭園(県文)