【宗派名】臨済宗大徳寺派 特例
【別名】
【住所】京都府京都市北区紫野大徳寺町81
【本尊】倶利伽羅大竜不動明王
【開祖】徹岫宗九禅師
【開基】大友宗麟公
【由緒】瑞峯院は、九州豊前豊後の領主でキリシタン大名として有名な大友宗麟(1530-87)が、大徳寺開山大燈国師から法系第91世徹岫宗九禅師に帰依し、禅師を開祖として創建された寺である。徹岫禅師はまた、後奈良天皇(在位1526-57)の帰崇を蒙り、普応大満国師の称号を賜り、また上杉謙信の青年時代に禅の指導をし、宗心居士の名を与えた。方丈は、天文4年(1535)に建造されたもので、室町時代の禅宗方丈建築の遺構をとどめ、唐門・表門と共に当時の建築史上最も貴重な存在として重要文化財に指定されており、昭和49年(1974)に解体修理工事を完了している。開祖安置の普応塔の普応の2字、ならびに方丈正面の寺号瑞峯院の文字は、後奈良天皇の宸翰である。また、同院の庭園・独坐庭は、寺号瑞峯をテーマにした蓬莱山式庭園で、蓬莱山の半島が、荒波にもまれながらも何事にも動じない境涯を現わしている。
【寺宝】方丈・唐門・表門(重文)/方丈襖絵(野添平米作)/餘慶庵/安勝軒/独坐庭/閑眠庭