【宗派名】真言宗善通寺派 大本山
【別名】
【住所】京都府京都市山科区小野御霊町35
【本尊】如意輪観世音菩薩
【開山】仁海僧正
【開基】
【由緒】宗祖より8代目の弟子・仁海僧正が、一条天皇の正暦2年(991)奏請してこの地を賜り一寺を建立したことに始まる。古くは牛皮山曼荼羅寺と称した。山号の由来は、仁海僧正が一夜の夢に亡き母が牛に生れ変っている事を見、その牛を鳥羽の辺に尋ね求めたが日なくして死んだ。仁海僧正は悲しんでその皮に両界曼荼羅の尊像を描き本尊としたことによる。その後、5世増俊阿闍梨の時に曼荼羅寺の子房として隨心院を建立。7世親厳大僧正が寛喜元年(1229)、後堀河天皇より門跡の宣旨を賜り、以来隨心院門跡と称す。七堂伽藍も整備されたが、承久(1219-22)・応仁の乱(1467-77)で焼失。その後慶長4年(1599)に本堂が再建され、以後、九条、二条両宮家より門跡が入山し、両宮家の由緒を以って寄進再建される。小野小町由縁の寺、美しい梅園でも有名である。
【寺宝】本堂(桃山期)/薬医門、玄関、書院(寛永年間)/本尊如意輪観世音菩薩坐像(鎌倉期)/阿弥陀如来坐像(重文)/金剛薩埋坐像(重文)/隨心院文書(重文)博物館出陳/愛染曼荼羅(重文)博物館出陳/その他貴重な文化財多数あり