【宗派名】日蓮宗
【別名】元政庵
【住所】京都府京都市伏見区深草坊町4
【本尊】釈迦牟尼佛
【開山】元政大和尚
【開基】
【由緒】瑞光寺は開祖元政上人の名称をもって元政庵と呼ばれてきた。元々は深草陵の旧地で後深草天皇(在位1246-59)ほか12天皇の御陵地で、現庫裡の地は純子内親王の旧宅であった。また藤原基経建立の大本山極楽寺跡とも伝えられる。応仁の乱(1467-1477)で全焼したが、彦根城主2代井伊直孝公の家臣・石井元政が26才でかねての望みにより出家、明暦元年(1655)この地に草庵を結んだ。その後、学問と詩歌三昧、また孝子として父母を養い清らかな僧堂生活をおくり、46才の若年で入寂した。元禄5年(1692)12月、水戸光圀公が元政上人の話を聞き及び「鳴呼孝子元政之墓」を寄進する旨、二祖明上人に申し出たが、竹三本に青苔のみを以って如何なるものも建立すべからずの意志により、断念したと記されている。その代わりに弟子日乗上人を水戸におくり、その日乗上人が造ったのが有名な西山荘である。
【寺宝】南蛮人蒔絵交倚(重文)/大般若経/鉄製灯扉/開山和尚墨跡/宗祖日蓮大聖人御真筆(宗宝)数種/その他、書画等多数 ※元政上人遺宝展