【寺院名】青竜山 瑞巌寺(ずいがんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派 特例地
【別名】
【住所】宮城県宮城郡松島町松島字町内91
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】法心禅師・雲居禅師
【開基】北条時頼・伊達政宗
【由緒】瑞巌寺の開創は天長5年(828)、慈覚大師円仁で、当時は天台宗に属し延福寺と称した。開創より約400年を経た鎌倉時代中期、執権北条時頼が法心性西(俗名真壁平四郎)を開山として臨済宗に改め、円福寺と改称した。円福寺は鎌倉幕府によって関東御祈祷所として優遇され、室町時代には諸山の地位にあった。しかし戦国時代を経て寺勢は衰え、その末期に妙心寺派に属し、江戸時代の初め仙台藩祖伊達政宗公が師傳と仰いだ虎哉宗乙禅師のために改築し、現在の大伽藍を完成した。工事は慶長9年(1604)に始まり、欅、檜、杉の良材を紀州熊野に求め、天下の名工を集めて足かけ5年をかけて完成した。その後政宗の遺志をついだ2代忠宗は、雲居希膺禅師を招じて中興の祖とした。現存する本堂、庫裡などは、豪華絢爛な彫刻、彩色と相俟って桃山美術の粋を今に伝えている。
【寺宝】涅槃図/法心・大覚・明極頂相/雲居頂相/伊達政宗画像〜12代画像/伊達政宗木像/大脇差/その他多数の文化財が、すべて宝物館(青竜殿)に収蔵されている。