【寺院名】稲荷山 浄妙寺(じょうみょうじ)

【宗派名】臨済宗建長寺派 一等地
【別名】
【住所】神奈川県鎌倉市浄明寺3-8-31
【本尊】南無釋迦牟尼仏
【開山】退耕行勇
【開基】足利 義兼
【由緒】浄妙寺は稲荷山と号し、鎌倉五山第五位の寺格をもつ臨済宗建長寺派の古刹である。源頼朝の忠臣で豪勇の士であった足利義兼が文治4年(1188)に創建し、初めは極楽寺と称した。開山は退耕行勇律師で、当初は密教系の寺院であったが、建長寺開山蘭渓道隆の弟子月峯了然が住職となってから禅刹に改め、ついで寺名も浄妙寺と改称した。寺名を改称したのは正嘉年間(1257〜59)とみられる。歴代の住持には約翁徳倹・高峰顕日・竺仙梵・天岸慧広など名僧が多い。中興開基は足利尊氏の父貞氏で、没後同寺に葬られた。至徳3年(1386)足利義満が五山の制を定めた頃は七堂伽藍が完備し、塔頭23院を数えたが、火災などのため漸次衰退し、現在は総門・本堂・新築の客殿・庫裡等で伽藍を形成している。境内は国指定史跡。
【寺宝】退耕行勇坐像(重文)/紙本淡彩地蔵菩薩像 足利尊氏自画賛(市文)/紙本墨書浄妙寺文書(市文)/足利貞氏の墓(市文)/釈迦如来坐像/阿弥陀如来立像/三宝荒神立像/その他多数あり