【寺院名】廣嚴山 常福禅寺(じょうふくぜんじ)

【宗派名】臨済宗南禅寺派 一等地
【別名】西山大師の寺
【住所】佐賀県小城郡牛津町大字上砥川3696
【本尊】薬師瑠璃光如来
【開山】古月印大和尚
【開基】
【由緒】常福禅寺は、山号を廣嚴山と号し、臨済宗南禅寺派に属しており、肥前、筑後平野を一眺する山腹の風光絶佳の処に位置する。遠く平安期の頃、開創された当時は、真言密教の霊場であったが、桃山末期古月印大和尚により臨済宗として開山され今日に至り、人々の厚い信仰を得ている。一千年余の法燈に輝く同寺には、国の重要文化財2体が安置されており、檜材を用いた一木造りの本尊薬師瑠璃光如来(藤原中期作)と、同じく一木造りの帝釈天で、西日本随一のものである。石佛の発祥地でもあり、境内には元禄時代(1688-1704)の名工・平川与四衛門一族の石佛群が安置され、また、奥の院は佐賀県八十八ケ所巡りの発祥地でもある。このように常福禅寺は、その歴史を今日に伝え、秋彼岸の頃には樹令300年を超える金木犀(県名木指定)の香りが町内に満ち、かぐわしい。
【寺宝】薬師瑠璃光如来坐像(国重文)/護法神帝釋天立像(国重文)--両佛体とも藤原中期作/十六羅漢像--元禄年間狩野派三十三体観世音絹地織り出し--安政年間作/その他、多数あり