【宗派名】臨済宗東福寺派 特例地
【別名】
【住所】福岡県福岡市博多区博多駅前町1-29-9
【本尊】釋迦三尊像
【開山】聖一国師円爾辨円
【開基】謝国明・武藤資頼
【由緒】承天寺の開山は聖一国師弁円円爾であり、国師は駿河の人で、嘉禎元年(1235)宗に渡り、径山に至って無準師範に参し、その法を嗣いだ。在宗6年にして博多に帰着し、仁治2年(1241)承天寺を開いた。承天寺建立に当たっては、太宰小弐藤原資頼が大檀那となり、博多に住んでいた宗人の貿易商、謝国明の尽力があった。寛元元年(1243)太宰府の崇福寺や博多の聖福寺とともに官寺に列せられ、西海の巨刹として栄え、盛時には塔頭43院を有したというが、現在は祥勝院、天与庵、乳峰寺、宝聚庵の4カ寺を残すのみである。また、博多年中行事の萃、山笠の起源は、承天寺開山聖一国師が悪疫退散の祈祷をしたときの施餓鬼棚を担ぎ廻ったのによるという説があり、今日でも本寺の門前に清道を設けて山笠が巡るのは、その謂れによるものと伝えている。
【寺宝】木造釈迦三尊像(重文)/絹本著色禅家六祖像(重文)/銅鐘(重文)/蒙古碇石(県文)/古文書(県文)/満田弥三左衛門の墓/川上音二郎の墓/謝国明の墓/その他多数