【寺院名】萬年山 城願寺(じょうがんじ)

【宗派名】曹洞宗 法地
【別名】
【住所】神奈川県足柄下郡湯河原町城堀252
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】大州梵守
【開基】土肥次郎実平
【由緒】城願寺は、平安時代より密教の寺院であったものを、約800年前この地の豪族土肥次郎実平が、持仏堂から、万年の世までも家運が栄えるようにと、万年山と号し寺を建立したことに始まる。室町時代初期、大鑑禅師の弟子、雲林清深を招請開山として再興され、その後また、大州梵守が重興開山となり、曹洞宗に改め、現在に至っている。開基の土肥次郎実平は、源頼朝(1147-99)が伊豆で源氏再興の旗挙げをした後、危機に追い込まれた際、頼朝を庇護した勇士である。頼朝が鎌倉に住むと、実平・遠平父子は側近として仕え、後に実平は遠平を関東に残し、豊前の国に居住し、四国・九州地方を治めた。83才で大往生を遂げ、遺骸は土肥に葬られた。実平死後、遠平は豊前の国守護に、土肥は遠平の子維平に住まわせた。故に、城願寺境内には種類の多い墓石が群存した土肥一族の墓がある。
【寺宝】土肥一族の墓(県文)/実平手植の柏槙(ビャクシン)--樹令800年、主幹目通り6m、高さ20m(天然記念物)/頼朝主従七騎武者像/その他